サンゴレンジャー | THE SANGO RANGER

作品情報 | ABOUT THE MOVIE

原作:さかいたまき (鬼塚忠と足立拓哉からなる環境問題提言ユニット)

鬼塚 忠(おにづか・ただし)

1965年鹿児島県生まれ。鹿児島県大学水産学部海洋社会学科卒業。在学中から世界放浪の旅を始め、世界40カ国を巡り、世界各地で働く。帰国後、1991年より南日本新聞で旅行記を連載し、紀行作家としてデビュー。1997年、日本人作家のエージェントをする会社であるアップルシード・エージェンシーを設立。多くの作家を発掘し出版物のプロデュースおよびベストセラー作家を育てる活動にいそしんでいる。

足立拓哉(あだち・たくや)

1975年兵庫県生まれ。2005年より、演劇ユニット「マシンガンデニーロ」間拓哉名義で主宰・作・演出を手掛けている。

監督:中前勇児(なかまえ・ゆうじ)

1978年6月22日生まれ、石川県出身。アシスタントディレクターからキャリアをスタートさせ、「佐々木夫妻の仁義なき戦い」(08)で演出家デビュー。以降、「ROOKIES」(08)「ハンマーセッション!」(10)「ビギナーズ!」(12)「とんび」(13)など、TBS作品を中心に数々のテレビドラマを演出。2時間ドラマではシリーズ化に繋がるヒットを生み出すなど、その才能をいかんなく発揮している。本作が初映画作品となる。

主題歌:「So High」 BREATHE(ブリーズ)

rhythm ZONE

2010年に行われた「EXILE Presents VOCAL BATTLE AUDITION 2~夢を持った若者達へ~」ファイナリストの2人、宮田慧/多田和也からなるヴォーカルユニット。日本におけるR&Bシーンの第一人者にして、EXILE 「Lovers Again」、「Ti Amo」や、久保田利伸、JUJUなどの作詞/作曲/プロデュースを手掛ける松尾潔がサウンドプロデュースを手がける。

prducer_coment

思えば13年前,私のところに「宮古島のトライアスロンのイメージソングを作りませんか」と言う話が舞い込んできたのが、この映画製作の始まりだった気がします。直感で「面白いかも」と思い、宮古島トライアスロンを見に行ったところ、沖縄の海の美しさ、人の温かさ、緩やかな時間の流れに魅了されてしまいました。トライアスロンの競技に感動した私は、宮古島トライアスロンのイメージソングを製作させていただくことを決意。そして、せっかく作るからにはその販売にも関わらせていただこうと宮古島に通う中、2006年、宮古テレビさんから「宮古島市誕生記念に何か出来ないか」とのお話が持ち上がりました。そして、リストラや、うつ病を抱える5人のオヤジ達がなぜか宮古島のトライアスロンに挑戦するという今までにないストーリーで、初の映画製作に挑戦しました!そうして出来上がったのが映画「太陽(てぃだ)」でした。映画が出来上がるころには、すっかり沖縄に魅せられてしまった私・・・、次は自分でお金を集め映画をつくろう! と思い始めていました。そして、2009年、低予算ながら、2作目の映画「サンゴレンジャー」に着手。環境保護テーマで製作意欲に燃えました。そして、今回の中前監督と映画製作を進める中、気になる事が出てきました。4年前環境問題が大きく取り上げられていた時期とは変わって環境に対する意識がかなりのスピードで高まっており、いまさら環境だけを考える映画ってどうなんだろうと疑問が湧いた私は、脚本を環境娯楽に軌道修正することにしました。そして、撮影にこぎ着けた2011年、今度は東日本大震災が発生します。ここで伝えたいメッセージは大きく変わります。「次世代の子供たちに、私たちは何を伝えたらいいのだろうか」脚本を再度軌道修正しました。撮影開始までの2年間は、私にいろいろなことを考えさせてくれる貴重な時間になりました。素晴らしいキャストにも恵まれ、やっとの思いで撮影に入ったものの、これまた困難の連続でした!たとえば、撮影地の石垣島は思いのほか遠く、移動はもちろん、東京ではすぐに用意ができる機材も用意できなかったり、たとえ用意できたとしても船で運ぶには時間がかかったりと、問題が続出しました! さらに、5月の石垣島は私たちにしてみれば猛暑。炎天下での撮影は想像を絶するものでした。終了後、羽田に着いたスタッフたちの真っ黒な顔を見たとき、「ああ本当に大変な毎日だったんだな」と、その苦労の日々を思い返したものです。結果として、楽しく面白いだけではなく、メッセージ性のある映画を作る事が出来ました。しかも、単館上映の予定だったものが、この4年の間に沢山の協力者が集まり、なんと全国ロードショーの運びとなりました!これは「奇跡が奇跡を生んだ映画」です。上映される今、映画を作らせて頂けた事にただただ感謝するばかりです。この映画はぜひお子さんと一諸に観て、楽しんで、会話していただきたい映画です。見終わった後で、私たち大人が本当に次世代に残さないといけないものは何なのかを、少しだけ考えて頂けたら嬉しいです。