サンゴレンジャー | THE SANGO RANGER

作品情報 | ABOUT THE MOVIE

2013年夏の石垣島。町長選を控え、島では美しいサンゴ礁を破壊する大規模な【橋の建設計画】をめぐり、賛成派と反対派の対立が日ごとに激しさを増していた。

ある日、環境省の自然保護官で、正義感溢れる熱血漢・矢島(青柳翔)が石垣事務所に赴任してくる。「オレは橋の建設に絶対反対です!この美しいサンゴ礁を守る《サンゴ防衛レンジャー》になります!」と宣言し、赴任先の同僚たちを驚かす。そんな矢島とコンビを組むことになった、同期の岸谷(田中圭)は、矢島から《サンゴレンジャー》のメンバーに一方的に指名され、矢島の暴走に振り回されながらも、彼の自然に対する“アツさ”に惹かれてゆく。
そして、現地で出会った小学校教師であるリサ(佐々木希)もまた、子どもたちに海の素晴らしさ、サンゴの大切さを伝える、矢島の真っ直ぐな姿に胸を打たれ、《サンゴレンジャー》のメンバーに加わることを快諾する。

そんなある日、【橋の建設計画】の反対派の集会で、公務員という立場にもかかわらず、矢島が取った個人的な発言が、賛成派の反感を買ってしまい大問題に。また、矢島を慕っていた車椅子の少年が嵐の夜に大怪我を負ってしまうという事件や、反対派政治家の汚職事件の発覚など、立て続けにトラブルが続き、【橋の建設計画】をめぐる賛成派と反対派の対立は、更にエスカレートしてしまう。自然を守りたい!という一心で頑張ってきた《サンゴレンジャー》たちの前に、こうした厳しい現実が突きつけられ、矢島ははじめて挫折を味わうことに…。

そんな中、矢島は、美しく広がる海を眺めながら、環境省の自然保護官ではなく、ひとりの人間として、サンゴを守るために何をすべきか…ある考えにたどり着く。そして《サンゴレンジャー》のメンバーと共に、集会で小競り合いをする島民たちの前で、彼らは誰も想像し得なかった、起死回生の行動を実行する---。